出生図の土星とトランシット土星の衝

30代後半~40代前半のミドルエイジ・クライシス(中年の危機)を
象徴するアスペクトは、
N冥王星-T冥王星のスクエア
N天王星とT天王星のオポジション
N海王星とT海王星のスクエアなどですが、
これらを全部、体験した後、今後の進路を選び取るのが
N土星とT土星のオポジションが形成される
43歳~46歳の時期です。
ある意味、土星回帰と同等か
それ以上の重大な時期であるように感じています。
土星回帰との違いは、土星回帰が大人として
自立することのスタートであるのに対し、
N土星-T土星のオポジションは
今までの取り組みを自他ともに証明するために
具体的に舵をとるのですね。
仕事に関しては、本当に挑戦したいこと、
ライフワークに着手する人も少なくありません。
体力的は衰えを感じるときですが、
その分、精神的には成熟しているのがこの時期の特徴です。
ホロスコープは平面なのですが、実は螺旋階段を上がっているような
ものなのです。
私たちはN土星-T土星のオポジションを体験しています。
13歳~15歳。昔の日本ならば元服の時期でしたが
現在なら、高校受験の時期です。
自立心が生まれ、親に反抗し、現在の自分や将来を
見つめ、進路を決めるときでした。
43歳~46歳も岐路に立ち、自分の進むべき道を決める時期です。
13歳~15歳のドラマを再現しているかのようにも
思えます。
資格取得や進学のために猛烈に勉強する人、
遅い結婚をし、実家を離れる人、
子を持ち、親になる人
夫婦二人の生活を決意する人、
独身を決意し、マンションを購入する人、
転職する人、
事業を興す人、
離婚する人、
再婚する人、
郷里に戻る人、、、
人それぞれに事情は異なりますが
43歳~46歳のドラマです。
「15の夜」ならぬ
「45の夜」という魂の暗い夜を過ぎて
自分の<これまで>を確かなものにするために
歩き出すのです。
思春期の子供がいる場合
子供のことで悩む時期であるし、
両親との関係に再び、悩む時期でも
あると思います。
驚かされるのは、
「いじめ」の問題で出ることがある、
ということです。
そんなことは中学生で卒業したはずでは?
と思わずにいられないのですが、
実際は成長していないのですね。
56歳~65歳といった土星の年齢域の人たちが
大人げない態度をとる場合があります。
これも土星の影の部分で、人間関係の苦手意識が
こういったカタチで出る場合があります。
占いの仕事をしていると
当然のことながら
「質問」を受けます。
最近、「質問」にはパターンがあることに
気付きました。
「私の希望はこうですが、どうれば上手くいきますか」あるいは
「私の希望はこうですが、どちらを選んだ方が良いですか?」という質問と
「相手は〇〇してくれますか」
「運がよくなりますか」という質問です。
圧倒的に後者の方が多いですが、自分自身に力を与えるのは前者の問いかけだと
感じています。
相手が自分の思いどおりに行動してくれないと不満や苛立ちを感じるのは
依存芯が強いこと、つまりはまだまだ子供であり、
自立しきれていないことの表れだからです。
転換期を迎えている人が、<運>というものに対して受け身で
自分よりも周囲に期待し、不満を口にするのを見るとき
身が引き締まります。
「見せていただいている」と感じるからです。
私の中にそういう要素があるからこそ、目の当たりにするわけで。
気をつけなければ、と注意します。
もちろん「素晴らしさ」を見せていただくことあり、
「私の中にもこういった可能性がきっと潜んでいるのだ」と
嬉しくなります。
相手の気持ちや状況に対しても、自分はどういう気持ちでいればよいか、
どう行動すればよいか、と問いかけを変えるだけで
物事の見え方が変わってきます。
ほんの少しの違いですが、自由度が増すのです。
43歳~46歳のN土星とT土星のオポジションの頃は特に
厳しい問いかけ、大きな問いかけ自らにすることになるでしょう。
その<問い>が力強く、自分に勇気を与えるものであってほしいと思います。

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コメント

コメント一覧 (6件)

  • こんにちは。
    いつも、参考にさせてもらってます。
    N土星 T土星のオポにそんな重要な意味があるってしらなかったです。
    今年、N土星に木星天王星合、T土星とオポになります。
    しかも、蟹座の初期度数にN太陽なので、カーディナルクライマックスにばっちり巻き込まれてしまいます。グランドクロスです。
    今までの人生は全て無駄だったという思いに捉われています。

  • ☆<今日は暖かい>さま、コメントありがとうございます!
    太陽が巻き込まれるということは、正直なところ
    つらいと思います。
    「今までの人生は全て無駄だった」という言葉も
    この星回りを上手く表現していらっしゃると感じます。
    心身を覆っていた贅肉がごっそりとなくなって
    骨だけになってしまったような
    寒々しいイメージです。
    このGクロスはカーディナルで起きているだけに
    サバイバルなイメージがあるのですよ。
    戦国時代のような。失うものは何もなく
    死んだも同然と思っている人間が
    本領を発揮する感じ。
    <今日は暖かい>さんも、不死鳥のように
    復活されると思います。

  • こんにちわ!今日からまた冬日です。
    私も主人も阪神タイガースのファンです。この前なくなられた小林繁さん、調べると元々太陽と冥王星がスクエアなのに、江川とのごたごたが起きた時、トランジットの天王星が太陽に合になりました。なるほどです。ところで、天王星と天王星の衝突のときは、何かありますね。私もちょうど、主人が東京に転勤になり、環境が変わりました。妹は去年、天王星が衝突の時、旦那を癌で亡くすしやはり、試練が起きて試されていrるようです。土星回帰の時は、元彼とごたごたで別れたり、仕事がうまくいかないし、お金の無駄使い色々思い出します。木星回帰がもうすぐなので前向きに頑張ろうと思います。

  • 連日の更新、うれしいです!
    まさに、15歳の夜なんでしょうね、この時期は。しかも木星の影響なのかなんなのか、小さいけれどうれしい変化が続出、大きな危機もおこりつつあり、ここの所アップダウンしています(考えようによっては好機)。あ、先週、別途のほうも提出しましたよ。結果がものすごく楽しみなってきました。
    先生のブログで石川先生の「よいくせをつける」云々は私も当時読んで、大変参考になりました。逆に対峙することを回避してしまうと、乗り越えるまで、繰り返し同じ状況にせまられるとも。このくだりも、年齢を増すごとに納得! はてさて、今の状況、どう乗り切るかわたしもチンプンカンプンのことが起こりつつあるのですが、できる限りの可能性を探りたいこのごろです。また伺いマース。

  • ☆えつこさま、コメントありがとうございます!
    うちの主人もタイガースのファンです☆
    小林繁さんの星回りを教えてくださって
    ありがとうございます!
    やはり出生図で太陽や月とトランスサタニアンが
    ハードアスペクトで絡んでいると
    キツい出方をするケース、多いですね。
    私もN天王星とT天王星180度の星回りです。
    注意深く過ごすことも必要ですが
    試練とチャンスは紙一重なので
    前向きに取り組みたいです。

  • ☆EYEさま、コメントありがとうございます!
    結果、楽しみですねー
    EYEさんは出生図でもバッチリ木星-海王星が
    効いているので、引き寄せる力が
    強まっていると思います。
    必要なのは処理能力になるのでしょうか。
    でもEYEさんなら大丈夫です!
    直感を信じて、可能性を探ってくださいね。

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