占いには昔から<三禁>といわれる占ってはならないテーマがあります。
それらは<盗><姦><死>のことですが、最後の<死>は、
ナーバスなテーマですが、誰もが避けられない事象です。
他人の死期を軽々しく占ってはならないのは当然ですが
すでに亡くなった人を偲ぶための占いであれば許されるのではないかと思います。
三年半前に亡くなった、私の父について。
身内の死期の検証など、つらいので
これは三年半、寝かしたテーマでもあります。
父が亡くなったとき<死の軸>にたくさんの星が
コンタクトしていました。
T月、T太陽、それにT木星。
木星を見つけたとき、不覚にも涙がこぼれました。
このブログを読んでくださっているのは
占星術をされている方ばかりなので、
多くを語らなくても、わかってもらえると思います。
父は癌だったのですが、死ぬ間際の苦境の最中、
死軸にT木星が訪れていたということは
慰めと気付きになりました。
身内の死というものは、どうしたって悲しい。
供養しても悲しいし、
極楽浄土を信じていても、
輪廻転生を信じていても、
千の風になったとしても、
それこそどう考えてみたところで
どう足掻いてみたところで
悲しいものは悲しい。
それはもう、悲しまないのは無理だから
遺されたものは心ゆくまで
うんと悲しんでいいのだと、そう考えます。
ただ死んだその人にとっては、
<死>は解放であり、ご褒美でもあるのだと。
もう痛くないし、苦しくない。
お葬式の日は父の死別軸にT金星がコンタクトしていました。
家族のハーフサムもチェックしてみました。
私と母は死軸、死別軸にT月、妹は死軸、死別軸にT月、T金星。
いちばん顕著なのは姉で、死軸にT月、死別軸にT月、P月。
当時、姉のチャートのN太陽-N月90度を
T冥王星がTスクエアにしていました。
親の死というのは第一子にいちばん特徴が出るのかもしれません。
父の死に目には会えませんでした。
病院に泊まる予定だったのですが、
深夜の病棟は、霊的に敏感な当時二歳だった
姪のYには良くなかったのでしょう。
三歳の長女、一歳の次女とともに大騒ぎ。
他の患者さんのご迷惑になってしまったので
母と姉にお願いして、自宅に引き上げました。
月明かりに照らされたYの顔を今でも鮮明に思い出します。
四天王像に踏みつけられている邪鬼そっくり(笑)
家に帰ると、いつもの可愛い顔に戻ったのですが
「おじいちゃんがいる!ほら!」と
空間を指差したりして
ええっ?と驚かされてばかりでした。
<死の軸>というのは火星/土星のミッドポイントのことですが、
そこに天体がコンタクトすると死ぬ、というわけではありません。
火星がアクセルを踏む、土星がブレーキを踏む。
身動きがとれず、何もかもがストップする。
こう書いてしまうと何やら恐ろしい感じもします。
けれど本格的に刷新するには、止まった方が良いようです。
生まれ変わる。生き直す。
これはイメージの中で一度、古い自分が死んだということです。
深いスランプのあと「底を打って」上昇することにも
関係しそう。
P太陽やP月が死の軸とコンタクトする時期は脱皮のタイミングと心得ておくと
良いかもしれません。
目次
コメント
コメント一覧 (8件)
はじめまして。
質問ですが・・・
個人的に鑑定はしていただけるのでしょうか?
もし、可能な場合の詳細等教えて頂けましたら嬉しいです。
すみませんが、よろしくお願い致します。。。
☆RAYさま、コメントありがとうございます!
占いの窓というサイトにも登録しているのですが
一度、こちらの方にメールをください。
↓
rimanasuzu@gmail.com
ありがとうございます。
今からメール致します。
すず先生こんばんは。
やはりすず先生に鑑定して頂きたいので、メールさせて頂きます。
それで申し訳ありませんが、上のコメントを削除願います。
お手数おかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
☆珠子さん、コメントありがとうございます!
メールも、ありがとうございました。
私の父ですが、癌が見つかったときは
もはや手遅れの状態でした。
父の死亡時は、たしかに土星/火星軸にt木星が
触れていましたが、
死の軸というわりに実際の死亡時とは関係しない印象を持っています。
病気の表示は土星/海王星軸への
コンタクトの方が顕著に出るようです。
はじめまして。
父の死についてホロスコープで分かるのかなと調べていて、こちらのブログにたどり着きました。
私も父の最後のときに会えず、親の離婚などのいろいろな事情からお墓参りも出来ません。
父が亡くなる前の年に祖母も亡くなっていて、連続で家族の死に向き合うのはつらかったです。
父が亡くなってから数年たちますが、後悔ばかりです。
すみません。なんだかまとまりのないコメントになりました。
✩さくらさん、コメントありがとうございます!
肉親が連続して他界するというのは、本当につらいことですね。
大切な人が亡くなると、もっとああしていれば、こうしていれば、と
後悔ばかりになります。
でも、それはとても温かく、人間的なことだと思います。
今でもときどき父のことは思い出します。
仲の悪い父娘でしたが、不思議と良いことばかり思い出します。
お墓参りができないというのは、遺された者にとっては
故人にしてあげられることがないように感じ、
苦しいものです。
さくらさんが美味しい物を食べるとき、美味しいお茶を飲むとき、
きれいな景色を見るとき、お父様を思い出してあげてください。
亡くなって数年だと、まだまだつらいですが
お父様を内側で感じられるようになります。
さくらさんの悲しみがゆっくりと癒えていきますように。
良いお年をお迎えくださいね。
大晦日でお忙しいと思いますが、お返事ありがとございます。
>仲の悪い父娘でしたが、不思議と良いことばかり思い出します。
私も父とはうまく付き合えず、家族全員がうまく機能していなかったのですが良い記憶を思い出すことが多いです。特に一緒に釣りへ行ったときのことや夜食を作ってくれたときのことなど。
父は末期がんだったようで、最後の方はお姉さんが会えたらしく、私たち子供に会いたかったと言っていたらしいです。
時がもう少したてば、向き合い方も変わるのでしょうか。
内側に感じられるようになるっていいですね。