過渡期のチャート

過渡期は不安定でありながら、
人生の中でとても重要な意味を持つ時期です。
過渡期の方のチャート
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この方はいつか農家カフェ、ペンション、観光農園などをやりたいという
希望を持っておられます。
P新月は2005年3月に11ハウス、魚座の20度で起きています。
サビアンシンボルは「夕食のために用意されたテーブル」。
この時期に、縁のある人々と出会える場所を持つという人生の目的が
芽生えました。
新月は太陽に飲み込まれ、月の力が最大眼に弱まるポイント。
月は太陽の意志を知らず、何を孕まされたのかわからない。
先が見えず、不安の大きい時期です。
西洋占星術では新月は種まきの時期にあたるので、
何かスタートした方が良い、行動したほうが良いと考えます。
しかし、東洋占術の思想を当てはめると、
種とは、自分自身を指します。
固い種のままだと安全だったものが
新芽や根を伸ばさなければなりません。
それらはまだまだ弱々しく、
摘まれるか、抜かれるか、環境に大きく支配されます。
おおいに不安ですが、それでも成長していくのです。
11ハウスの終わりで新月を迎えると
新しく芽生えた意志は12ハウスを体験しなくてはなりません。
12ハウスはあらゆるものを溶かす場所。
清算、浄化の時期にあたり、ここで新たな意志は淘汰の憂き目に合います。
2009年の8月末にP月はやっと12ハウスを抜けました。
新たなステージの始まりです。
三日月の時期になり、ようやく第一歩は踏み出せる運気です。
現在はP太陽は魚座の26度、出生図の土星-天王星180度に重なっており、
さらにT土星とT天王星のオポジションもその上で形成されています。
こういう時期はもともと持って生まれた素質、運命の傾向が
アクティベートされます。
この方はこれまで築いてきた経歴を捨てる決意をせざるを得ません。
魚座の26度に敏感なポイントがくる人は、深く潔い決断をたった一人でしてしまい、
周囲を驚かせることが多いようです。
(たとえば、たった一人で子供を産んで育てるなど)
けれども一人で決断した方が良い時期なのです。
周囲に多大な影響を与えてしまい、影響を被るまいと
感じた人からは、強硬な反対を受けることもあるからです。
私が過渡期を読むポイントして気をつけているのは、
①天体や感受点のサインイングレスの有無。
 (チャートの方だと、pASCの蟹座へのイングレスが来年1月に起きます)
②ASCやMCに運行速度の遅い天体が近づく。
③N太陽P太陽、Nt月、P月に対する土星以遠天体のハードアスペクト。
④土星以遠天体のハウスイングレス。
(チャートの方だと9室カスプ付近にT冥王星、6室カスプ付近にT土星)
驚いたのは、この方が引越して農業をやりたいと思っている
新潟県、長野県に木星ICのラインが通っていること。
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とても好きな場所なのだそうです。思いがけないご縁に恵まれたこともおありだとか。
ICに蟹座木星があるので、農業などへの適性は十分だと思われます。
2012年、2013年にはスランプを経験する星回り(N月とT土星の合など)もありますが
木星の年齢域に入る46歳以降には希望が叶えられているのではと思います。
2015年のP太陽の牡羊座イングレスも大きなイベント。
11ハウスで起きたP新月は2020年に12ハウスと6ハウスでにP満月を迎えます。
きっと隠れ家のような、多くの方の心身の避難場所となるような癒しの場所を作られるでしょう。

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