天王星-冥王星の相性について

4月の星の研究会のテーマは相性です。
なので今日は相性の見方について。

相性のご相談は多く、毎日のように見ています。
出生図同士を重ねて見るのですが、
同時に出会った時期のトランジットの影響を強く受けているものです。
今の時期特有で、最近とても良く見受けるのが世代的な特徴である
天王星-冥王星の結びつきです。

カーディナルクロスの影響は皮膚感覚で感じるようになってきました。

強い影響を受けている人に共通しているのは
これまでの人生観、世界観が一変するような改革、革命を起こしたい。
もしくは大きな転機が我が身に起きることを恐れている。
起死回生、一発逆転をねらいたい。今の状況を覆したい。
あるいは何か大きな流れに巻き込まれることを恐れている。
人間関係では枠を踏み越えようとする衝動。
ただただ、猛烈に忙しい。暴走気味であるetc…

活動宮特有の疾走感があります。
岸和田のだんじり祭りのようなイメージでしょうか。
勢いが強い分、クラッシュしやすい。
やりまわしは舵取りが命です。

天王星-冥王星のスクエアの時期に
天王星-冥王星の相性の人に出会う。

自分を変えたいと思っている場合、
相手の人は「これまでの価値観を壊して新しい生き方へと飛び出す」ための
共謀者として人生に登場してきます。

お互いの天王星-冥王星のミッドポイントに
お互いの太陽が触れているケースも見ました。
今の時期にこういう相性の人に出会ってしまうことは多いのでは。
ダイナミックで展開が早い。
一触即発の出来事も起きやすいです。

サンプルを快諾してくださった方がいらしたので
シェアしたいと思います。

hh.gif

内側が女性、外側が男性。
男性の金星-火星(愛欲軸)のミッドポイントに
女性の火星が触れる相性ですが
アスペクトで表すと男性の金星-火星のスクエアに
女性の火星がセスキースクエアで触れ、二等辺三角形を形成。
相性の場合も2天体間のアスペクトより3つ以上の天体で
コンフィギュレーションを形成する方が強い衝動をもたらします。

終電間際の駅構内で彼が彼女を一目見て惹かれ、声をかけたそうです。
そしてそのまま居酒屋で朝まで語り明かしたのだとか。
火星と金星の引き合う力は強いです。
男性のn太陽はもともと彼の愛欲軸に触れているので
彼の太陽と彼女の火星が金星-火星の領域で反応しあったと
考えても良いでしょう。

ミッドポイントは<領域>という概念を頭に入れておくと
イメージしやすいです。
大きな池に小石を放り込んでも、それは小さな波紋でしかないけれど
小さな水たまりの場合、大きな波紋になります。
この場合は男性の金星-火星という恋愛の発生しやすい領域に
女性の火星がコンタクトし、波紋を投げかけたと考えることができます。
彼の太陽も同じポイントにあることから、
恋愛や芸術への情熱(金星/火星)は彼の人生にとって重要な領域になります。

他にも彼女のMCに対する彼のヘッドの合や彼女のリリス(平均値)と彼の冥王星の合、
オーブを広げれば、まだまだ縁を感じさせる重要な配置があります。
しかし特に今のトランジット下で二人が出会ったことに思いを馳せれば
やはり天秤座10.49度にある彼女の天王星と
同じく天秤座10.60度にある彼の冥王星とのタイトな合に注目します。

女性の方は既婚者です。
夫とは不仲で、いつか離婚しよう、しかし子どもが独立するまでは我慢しなければ・・・
と思っている矢先に男性と出会いました。
彼と出会わなくてもいつかは夫と別れる日がくる可能性は高いですが
次の相手がいた方が圧倒的に別れやすくなります。
新しい人生へ飛び出すために、人との出会いが設定されることは
往々にして起きます。

相性の問題点としては火星同士のハードアスペクトを上げます。
タイプではないけれど強く惹かれる・・・はハードアスペクトの特徴です。
おそらく惹きつけ合う力はソフトよりハードの方が強いでしょう。
しかし火星同士がハードな場合、蜜月のあとの反動が強く現れます。
最初はまるでお祭り騒ぎのようにテンションが高いのですが、
そのうちに衝突や摩擦、軋轢が生じることが多いです。

時期的な問題としては、天王星-冥王星のスクエアを含む
カーディナルクロスがあります。関係性を壊すのはあっという間に出来ます。
取り返しがつかないほど、粉々に砕けてしまうことも。
そして、後始末や立て直しには時間がかかります。
人生は一度きりですが、この後も続きます。

今の状況をはるか彼方の視点から見下ろしてみることが大切です。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

コメント

コメント一覧 (8件)

  • すずさん、こんばんは!
    異性との出会いはトランジットの影響をかなり受けていて、相手のタイプや成り行きなどは、n太陽やn月とトランジットとの関係が左右しますよね。
    n月とn太陽にt冥王星がMCと合してグランドトリンを作っていた頃、出会って間もなくご結婚された方は、今でも大変仲が良く幸せだそうです。
    傷つきやすかったのが強くなられ、そして生きやすくなったとの事。
    また、n太陽の軸にヨッドを持つ方は、セクスタイルの上にt冥王星t海王星が乗った時に出会われ、20年後にご結婚されました。
    もともとの出生図を強調させる配置、宿命的な出会いだったと思います。
    現在のガーディナルクロスの影響、すずさんの書かれている通りだと思いました。
    影響を大きく被る人、そうでもない人、関わる深度は様々ですが、間接的直接的取り交ぜて、公平に降り注いでいると思います。
    やはり何かせわしない、これまでと心境が変わって変化を起こしたくて仕方ない様子でご相談される方もいます。
    この時期に出会うと言う巡り合わせも、お互いがお互いの変化に加担する共謀者的な意味合いを持つのですね。
    顕在意識では確認できなくても、深い潜在意識の部分では劇的に変化を起こしたがっているのかも知れません。
    これまでマグマの様にエネルギーを溜めこんできた人は、きっとこの機を利用するでしょう。
    また、結婚の不満、仕事の不満、環境の不満などを持つ人は、ダイナミックに配置の影響を受け、ちゃぶ台をひっくり返し後は野となれ山となれの心境になるでしょうね。
    こう考えるとガーディナルクロスは、人生の大掃除、ガス抜き、と言っても良いのかも知れませんね。

  • ☆ままみさん、コメントありがとうございます!
    >異性との出会いはトランジットの影響をかなり受けていて、相手のタイ>プや成り行きなどは、n太陽やn月とトランジットとの関係が左右します>よね。
    そうですよね。n太陽やn月と関われば、将来を視野に入れた
    関係性になるようです。
    >n月とn太陽にt冥王星がMCと合してグランドトリンを作っていた頃、
    >出会って間もなくご結婚された方は、今でも大変仲が良く幸せだそうで>す。
    >傷つきやすかったのが強くなられ、そして生きやすくなったとの事。
    とても興味深いです。
    MCにt冥王星合は強烈なトランジットですが
    太陽-月のGトラインで結婚して強くなられたのですね。
    私は太陽-冥王星、MC-冥王星でステイタスや
    経済状況が大きく変わる方を見ました。
    >また、n太陽の軸にヨッドを持つ方は、
    >セクスタイルの上にt冥王星t海王星が乗った時に出会われ、
    >20年後にご結婚されました。
    >もともとの出生図を強調させる配置、
    >宿命的な出会いだったと思います。
    おお、そうなのですね!
    私も太陽を軸にするYODがあるので
    参考になります。
    シェアして頂いてありがとうございました!
    >やはり何かせわしない、これまでと心境が変わって
    >変化を起こしたくて仕方ない様子でご相談される方もいます。
    お客様は、そうですね、変化を起こそうとされている方が
    多い印象を持っています。
    私自身も小忙しくて、影響を受けている感覚があります。
    >また、結婚の不満、仕事の不満、環境の不満などを持つ人は、
    >ダイナミックに配置の影響を受け、
    >ちゃぶ台をひっくり返し後は野となれ山となれの
    >心境になるでしょうね。
    >こう考えるとガーディナルクロスは、
    >人生の大掃除、ガス抜き、と言っても良いのかも知れませんね。
    ちゃぶ台返しで、人間関係を清算している人は
    何人か知っています。
    まさに大掃除ですね。
    トランジットの波に翻弄されず、
    運気の波に乗りたいですし
    自分を見失わないように過ごしたいと思います。

  • 天王星、冥王星の相性となると世代共通でアスペクトを共有しているものも多いです。トランスサタニアンのアスペクトですから個人的意識としては明確に認識しにくいけれど、気がついたら同じプロジェクトに集結して同じ方向に走っているような、職場やコミュニティ、社会活動などのご縁もあるのかもしれませんね。
    記事では個人的事件のお話でしたが、実は過去の革命者達などもこうしたトランスサタニアンのアスペクトを共有して歴史を造ってきたのかもと思って読んでいました。
    幕末でいえば坂本龍馬、会津藩主の松平容保、天璋院篤姫、土方歳三、三菱の岩崎弥太郎など皆さん1835年、36年あたりの生まれですし、隣国の清の西太后も同年代です。彼らのある者はお役目を終えるかのように明治初期までには亡くなっていますが、長命だった方々はその後の世界を引き受けるかのようにそれぞれの立場を全うされたのだろうと思います。
    もう少し近年だとキューバ革命のフィデル・カストロとチェ・ゲバラは1927年、1928年生まれで共に牡羊座に天王星、蟹座の冥王星、獅子座の海王星が重なっています。こうした歴史の登場人物たちもきっと天王星や冥王星の共通意識を背後に持って個人アスペクトの刺激により出逢い活動した結果が歴史となり、現在へとつながっているのだろうと思うと、いまこうしている間にも、次の歴史を造るような天王星ー冥王星の出会い、ご縁がどこかで引き合い、活動を始めているのかもしれませんね。
    カーディナルクロスは誰にも平等に変化、チャンス、試練を投げかけるものなのでしょうが、何とか押しつぶされずにいきたいものです。またここで
    よい出逢い、活動へとつながるものをつかんでいきたいなあと思います。

  • ☆nopさん、コメントありがとうございます!
    天王星-冥王星は同世代共通のもので、
    同じ方向に走っていく傾向はありますね。
    サンプルの方は4つ違いで同世代ですが
    他の世代の人とアスペクトをとった場合でも
    きっと強く働くでしょうね。
    幕末でいえば坂本龍馬、会津藩主の松平容保、天璋院篤姫、土方歳三、三菱の岩崎弥太郎など皆さん1835年、36年あたりの生まれですし、隣国の清の西太后も同年代です。彼らのある者はお役目を終えるかのように明治初期までには亡くなっていますが、長命だった方々はその後の世界を引き受けるかのようにそれぞれの立場を全うされたのだろうと思います。
    幕末に活躍した人が活動宮のクロスを持ちますよね。
    今の時期に生まれた赤ちゃんが大人になるころ
    どんな世の中になっているのか、どんな改革がなされるのか
    興味深いです。
    カストロやゲバラもそうなのですね。教えてくださって
    ありがとうございます!
    >いまこうしている間にも、
    >次の歴史を造るような天王星ー冥王星の出会い、
    >ご縁がどこかで引き合い、活動を始めているのかも
    >しれませんね。
    そんな予感はありますね。革命因子を内在させている人が
    多いように感じています。
    >カーディナルクロスは誰にも平等に変化、チャンス、
    >試練を投げかけるものなのでしょうが、
    >何とか押しつぶされずにいきたいものです。
    >またここでよい出逢い、活動へとつながるものを
    >つかんでいきたいなあと思います。
    本当にそうですね。押しつぶされる出方もあれば
    壊れてスッキリといった出方もあるでしょう。
    スピードが増しているときほど
    うんと高い視点から状況を見下ろして、何がいちばん大切か、
    把握しておきたいですね。

  • 少々の訂正があります。カストロのチャートを検索したら1926年8月13日として鑑定しているものもあります。日本人の出生データだけでなく、外国人も正確な年齢を公表していない方もいるし、確認を要するところですね。申し訳ありません。
    カストロが1926年生まれとしても、冥王星、海王星はゲバラと重なっています。1926年生まれならカストロの冥王星はノードに合、太陽と海王星も合となっており、ゲバラの冥王星、海王星もこれに重なっていますから、1926年生まれというのがもしかしたら正確なところかもしれません。まるでカストロの天の命題にゲバラが乗ってしまった結果がキューバ革命だったかのようにも読み取れます。天王星にいたってはゲバラはおひつじ座、1926年生まれのカストロなら魚座です。革命に生き革命に死す、というのはむしろゲバラでカストロは「理想の国造り」の為に革命の後を生きているというところなのかもしれません。
    カーディナルクロス下での社会再編成への動きは既に人々の意識のどこかにあるのだろうと私も感じることしきりです。何の変哲もなさそうな日常生活中での人の繋がり方、相互の関わり方、情報の伝わり方、感じ方、共有の仕方など、数十年したら今の我々には想像もつかないような事が常識になっているのかもしれませんね。

  • すずさん
    このカーディナルクロスにまつわる相性、興味深いです。
    すずさんにお話していた方との相性が、私のN天王星と相手のN火星とオポっていて、その上にこのクロスが火星-天王星クロスがかかっていて、どうなることやらって感じです。笑
    こういうときの出会いって、なんだか微妙な感じがしますが、それでもその方とは私のノードと相手の方の太陽が合だったり、月同士が合だったりするところもあるので、ご縁のありそうなところも刺激しあえたらいいなと思っていますが。。
    火星-天王星-冥王星ってマグマの噴火みたいなイメージがしちゃいますが、それでもお互いがお互いの壁を突き破って何か変わるといいなって思っています☆
    また聞いてくださいね~笑

  • ☆miki☆さん、コメントありがとうございます!
    >すずさんにお話していた方との相性が、
    >私のN天王星と相手のN火星とオポっていて、
    >その上にこのクロスが火星-天王星クロスがかかっていて、
    >どうなることやらって感じです。笑
    火星-天王星のコンビ、実は私も夫のシナストリーに持っています!
    夫の乙女座天王星・冥王星の0度に私の射手座火星、
    双子座月がスクエアの相性です。
    限界を感じたこともありますよ。
    臨月なのに徹夜で原稿を手伝わされたこともあります^^;;
    「おなかが張ってつらいから横にならせて」とお願いしたら
    優しくコーヒーを淹れてくれました(笑)
    まあ今となっては笑い話ですが・・・
    >火星-天王星-冥王星ってマグマの噴火みたいな
    >イメージがしちゃいますが、
    >それでもお互いがお互いの壁を突き破って
    >何か変わるといいなって思っています☆
    限界突破の効果はたしかにあると思います。
    お互いに相手が弱音を吐いているときに
    冷たいというか、間に受けないんです。
    夫と一緒にならなければ、猛烈に何かに
    取り組むという姿勢は開発されなかったでしょうね。
    またご報告をお待ちしていますね!

  • ☆nopさん、コメントありがとうございます!
    詳しく調べていただいてありがとうございます。
    >革命に生き革命に死す、というのはむしろゲバラで
    >カストロは「理想の国造り」の為に革命の後を生きている
    >というところなのかもしれません。
    カストロですが、1926年8月13日でチャートを出してみました。
    不動宮での海王星-土星-木星のT字はたしかに
    理想の国造りにじっくり根気よく
    取り組む姿勢をあらわしているような・・・
    要検証ですね。
    >カーディナルクロス下での社会再編成への動きは
    >既に人々の意識のどこかにあるのだろうと
    >私も感じることしきりです。
    >何の変哲もなさそうな日常生活中での人の繋がり方
    >相互の関わり方、情報の伝わり方、感じ方、共有の仕方など、
    >数十年したら今の我々には想像もつかないような事が
    >常識になっているのかもしれませんね。
    そうですよね。数十年後、どんな世の中になっているのかしら。
    でも、その未来を今、私たちが育んでいるのですよね。

コメントする

CAPTCHA


目次