1974年生まれの方が自然妊娠されたので
星回りをシェアしたいと思います。
Jさん。2012年から病院でのタイミング指導を受けていましたが
ご主人が多忙からくる体調不良のため「この日」というときに
タイミングをとれない状況が続いていました。
病院からは人工授精を勧められましたが、
おそらく自分は人工的な方法では妊娠しないだろう、と
感じたため、通院を止められました。
自分に無理をさせているように感じ
基礎体温表をつけることも止めたのだとか。
そして夫婦二人の生活を楽しむことを
考えたそうです。
ゆっくりと自然体でご主人と仲良くしつつ
瞑想やセラピーの勉強をしながら
赤ちゃんを待っておられました。
●内円1 Jさん 出生図
●内円2 Jさん 進行図
●中円3 ご主人 出生図
●中円4 ご主人 進行図
●外円5 Intercourse chart(性交のタイミング)
妊娠に関係する星回りとして
JさんのASCにtノードが近づく。
JさんのMCにp月、t木星が近づく。
t太陽がJさんのnノードに近づく。
t金星がJさんのn金星、IC、n月に近づく、など。
ご主人のn金星はもともとJさんのASC、天王星と合ですが
そこにP太陽が進行し、重なっています。tノードも近づく。
Jさんのn太陽の対向にご主人のp月が進行し、
シナストリーで満月の相性に。
ご主人のp月は彼のn太陽に近づく。
医療占星術のワンダー・セラーさんは
著書「メディカルアストロロジー入門」で
受胎と出生に関係するミッドポイントを数多く紹介されていますが
なかでも火星-木星のミッドポイントを筆頭に上げています。
ロジックとしては火星(1ハウス)と木星(9ハウス)のミッドポイントは
子どもに関係が深い5ハウス/11ハウスになるので
受胎や出生に関連付けられるのは頷けますが
実際に火星/木星のミッドポイントが関わるケースを
多く見られたのでしょう。
Jさんの場合、受胎の5ヶ月前に火星/木星のミッドポイントに
SA太陽が、1ヶ月前にt冥王星がコンタクトを開始しています。
また受胎の一ヶ月前に太陽/月のミッドポイントから
t土星が去っています。
しかし今回のケースは何より海王星が働いています。
出生図においても5ハウスのシグニフィケーターとして
海王星は強い影響力を持ちます。
神秘的なことが好きで、占いなど無意識の探索にお金を使います。
Jさんのn太陽とご主人のn月は魚座の初期度数にあり
新月の相性。ここにt海王星がやってきています。
Jさんの5ハウスのカスプサインは魚座であり、
支配星は海王星。
進行法をソーラーアークにすれば
SA月は5ハウス中のn水星とコンジャンクション、
n海王星とスクエア。
今回の妊娠が成立したIntercourse chartでは
n海王星にt水星がトランジットしています。
(n水星は魚座にあり、5ハウス在泊)
またnノード付近で年齢ハーモニックの太陽海王星の0度が起き、
Intercouase chartの太陽が合になっています。
●内円 出生図 ●中円 年齢ハーモ図 ● 外円 Intercourse chart
海王星は物事を曖昧にする働きがあり
原因は特定できないが、なかなか授からないというとき
海王星が関与していることがあります。
海王星による妊娠もまた曖昧で不可思議であり、
スピリチュアルな性質が強まります。
個人の領域を超えた視点やエネルギーとの関係、
また霊的な次元にどのように取り組んでいくかということは
魚座や海王星、ハウス、アスペクトなどから
推理することができます。
乙女座-魚座、6ハウス-12ハウス 水星-海王星(木星)は
相補的に働きます。
魚座/海王星は浄化を進めます。
浄化の過程において、汚いこと、醜いことを含む全てと、
向き合わなければなりません。
穢れを海のように受け入れ、自浄します。
そして分析を通し、もう一度自分の在り方を選ぶことは
乙女座/水星の力によります。
自由になるためには、まず囚われていることを知る必要があります。
心理療法では、意識の中で抑圧され、無意識に沈んでいる記憶や感情に
光を当てることによって心理的な問題が解決されていくというプロセスをたどります。
今月の心理占星術勉強会は6ハウスに関連してフォーカシングについて
学びました。
身体にフォーカスすると、全身のさまざまな部位に
歪んだかたちで蓄積された体験や記憶、エネルギーが動き出します。
その過程において、しばしば出生時のトラウマ体験、
胎内記憶を思い出すケースもあるのだとか。
根源的な記憶を取り戻すことは、
その人が本来の力を取り戻すことと同じのようです。
まだ迷われているそうですが、
Jさんは病院での出産ではなく
自然出産を選ばれるかもしれないそうです。
自然なお産では出産後、へその緒をすぐに切らずに、
その脈がとまり、ねじれがほどけてからへその緒を切るのだとか。
へその緒を切るとお母さんと赤ちゃんの一心同体の状態が終わります。
母子はどのみち離れなければならないわけですが、
へその緒がつながっている時間は、
たとえわずかでもかけがえのないものでしょう。
象徴としてとらえた場合、へその緒はノードが司ります。
「あなたとはずっとつながっている、一旦は離ればなれになるけれど
また来世で新たに出会いましょうね」というのは
ノードの物語です。
Jさんはつわりがひどく、
実母との心理的な葛藤も表面化し
心身ともに急激な浄化が進んでいることを
感じられています。
しかし赤ちゃんと対話し、力を合わせながら、
またスピリチュアルなメッセージを受け取りつつ
お産に向けて準備を進めておられます。
出産予定日は9月初旬。
当日は太陽/海王星のミッドポイントにt海王星がオーブ1度で
触れてきます。
サンプルになってくださったJさん、ありがとうございました。
このお産が歓びに満ちたものになりますように。
コメント
コメント一覧 (8件)
すず先生
今回は記事に取り上げていただき、ありがとうございました。
作成していただいたホロスコープを拝見し、色々星の配置について偶然が重なっていたんだなあ、と思いました。
また、海王星の影響が強いんだなあ、とすず先生の文章からはっきり分かりました。
実際、ものすごい影響をうけています(笑)
ここに書くと長くなる恐れがあるので、メールで書かせていただきますね。
また、「へその緒」についても関心をもってくださり、調べてくださったみたいで、興味を持っていただいてうれしく思いました。
この話を知るきっかけとなった助産院の両親教室でくわしく教わった話なのですが、陣痛がきて、子宮口が開き、胎児が出てきた後、たいていの病院はへその緒をすぐに切ります。
その後、すぐに赤ちゃんを洗うのが通常で、カンガルーケアを実施しているところは、そのまま冷やさないようにしながらお母さんが赤ちゃんを抱けるようにしています。
ただ、こちらの助産院ではすぐにへその緒を切りません。
赤ちゃんがでてきてすぐのへその緒は脈をうち、ねじれているそうです。
その後、胎盤が出てきてもまだ脈を打っていればまだ切りません。
長い方で3時間も脈をうっていることがあるそうです。
臍帯血は色々な治療に使えることで、有名になりましたが、この方法で出産すると臍帯血も全て赤ちゃんに送られます。(これも重要とこちらの助産師さんは考えておられるようです)
そして、白くなりねじれがなくなり、脈もなくなったとき、初めてへその緒を切るそうです。
そして、すず先生が書かれているように、この時間に母子の間で愛着のようなものが形成されるそうです。
私は聞いた話なのですが、赤ちゃんを産んでも、お母さんに赤ちゃんへの愛着がわかず「陣痛で疲れて休みたいので連れて行ってください」というお母さんもいらっしゃるそうなのですが、こちらの助産院ではそういうお母さんはいないそうです。
また、赤ちゃんが「オギャー」と泣き続けるのは、いきなりへその緒が切られて痛かったり、びっくりするから、という説もあるみたいです。(全てがそうではないかもですが)へその緒がついていても、肺から羊水を出すために泣くそうですが、大きい声で泣き続けることは無いそうです。
こういうお産が理想的だな、と思い、こちらの助産師さんの介助で出産させていただくことにしました。
ただ、その決める過程でもっと重要だと思ったのは、どういう出産になるにせよ、胎児の段階から魂をもった子どもがいて、その子と話しながら、理想的な出産でなくても(その子が苦しかったり辛かったりしても)必ず親が対話しながら一緒に経験していくことのほうが大切だなあ、と今は思っています。
長くなり申し訳ありません。このたびはありがとうございました。
☆Jさん、コメントありがとうございます。
サンプルさんになってくださってありがとうございました!
今回はなぜかいつもより大きくチャートを表示させたいと
思い、キャプチャーする際に画像解像度を上げました。
アップしてみるとチャートの牡羊座6ハウスが
欠けてしまいました。「ここの部分も重要なんだよ」という
天からのメッセージかもしれません・・・
妊娠が成立したタイミング(intercourse chart)の
月は牡羊座のnキロンとコンジャンクションしています。
p太陽は牡羊座の10度付近でカーディナルクロスを
受ける配置。ブレイク・スルーの時期で
いろいろな要素が重なったのでしょう。
自然出産についてシェアしてくださって
ありがとうございます!
60代の友人はお産婆さんに取り上げてもらった
そうです。昔のお産は医療行為ではなかったのですね。
私自身は第二次ベビーブームの少し前に生まれているのですが
病院で生まれましたが。
助産師さんのお仕事は素晴らしいですね。
自然でアットホームなお産が増えると良いなあと思います。
ただ、ますます初産の年齢が高齢化し、お産のリスクが高まると
難しいのかな・・・
開業助産師をサポートする産科医も大幅に減っているの
が現状のようです。
>どういう出産になるにせよ、
>胎児の段階から魂をもった子どもがいて、
>その子と話しながら、理想的な出産でなくても
>(その子が苦しかったり辛かったりしても)
>必ず親が対話しながら一緒に経験していくことのほうが
>大切だなあ、と今は思っています。
赤ちゃんの意思を尊重し、対話しながら進めていくって
素晴らしいことだと思います。
赤ちゃんに限らず、大切なことですね。
いつも参考にさせていただいてます。
昨日、友達から嬉しい報告をいただきました!
結婚15年めにして初めての赤ちゃんを授かったとのことでした。
すずさんのブログを参考にさせていただいて、その方のホロスコープを見させていただいてました。
現在は、
プログレス太陽がネイタルASCに合
ソーラーアーク月がネイタル天王星に合
それ以前にもプログレス太陽がネイタル月に合だったり、MCにトランジット木星が合になったり、その木星がネイタル土星に合になったり、と、すごく良い波が来ているように私には見えていたのですが、だんだんとそれらも過ぎていき、もう私もくじけそうでした、いえ、彼女が一番辛かったはずです。
だからこそ、すごく嬉しい報告でした!
きっと他の方にも希望の光になると思いコメントさせていただいてます。
15年です…
色んな配置の読み方、とても参考になりました!すずさんのブログに出会ってなかったら、私は彼女を励まし続けられなかったと思います。ほんとにありがとうございました。
たくさんの感謝を込めて…
☆つぐみさん、コメントありがとうございます!
お友だちが結婚15年目にして赤ちゃんが
授かったとのこと、本当におめでとうございます!
良かったですね。
>プログレス太陽がネイタルASCに合
>ソーラーアーク月がネイタル天王星に合
人生の新たなスタートですね!
シェアしてくださってありがとうございます。
赤ちゃん待ちは当事者がいちばんつらいのですが、
伴走者も大変なんですよね。
つぐみさん、よくお友だちを支えてこられたと思います。
がんばりましたね!
妊娠しやすいはずの星回りがどんどん過ぎていく・・・
私にも経験があります!
なかなか授からず、連絡が途絶えてしまった方々も
います。だからこそ、妊娠・出産報告は
何よりも嬉しいです。
赤ちゃん待ちの人を星読みでサポートするって
苦しいけれど、喜びもまた大きいです。
結果がすぐに出なくても、体調がよくなってきたり
夫婦の絆が深まるなど、良い兆しに気づくことも大切。
授かるまでの過程もまた大切なんだと思います。
15年は無駄ではなかったと思いますよ。
このブログがつぐみさんやお友だちのお役に立てたことが
本当に嬉しいです。続けてきてよかった!と思えました。
ありがとうございました!
これからも妊娠・出産の星回りをシェアしていきたいと
思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
赤ちゃん生まれたらまたご報告しますね~
o(^o^)o
☆つぐみさん、コメントありがとうございます!
ご報告、楽しみに待っています。
暑い日が続きますがご自愛くださいね。
お久しぶりです~(*^^*)
おとつい24日に
友達の赤ちゃん無事に生まれました~♪
男の子です~(*^^*)
今日会いに行って抱っこさせてもらいました~♪
ハンサムボーイですよ♪
母子ともに元気そうで良かったです~(*^^*)
☆つぐみさん、コメントありがとうございます!
お友だちのご出産、おめでとうございます!
無事に生まれて本当によかったですね。
射手座に太陽、月、金星のある赤ちゃん、
視野が広い、おおらかな人に育ってくれそうです。
つぐみさんもがんばって伴走されましたね。
何よりの経験だったと思います。