ホスティングエンジェルについて②

前回の続きです。

ケンカをして沈んだ気持ちになっていましたが
天使を迎える時間が来たので、玄関へ向かいました。

玄関のドアはすでに開いていました。
天使の気配は何も感じられませんでしたが
ドアを全開にし、姿の見えない天使を
家の中へ招き入れました。

部屋へ戻ると
スカイプに夫からメッセージが入っているのを
見つけました。

「天使さんにあやまっといて」。

天使の到着時間にドアを開けておいてくれたのは夫だったのです。
彼自身は信じていないが
私の天使を信じる気持ちをいたわってくれたのだ。
そう受け止めました。

天使は目に見えないので、存在するかどうかはわからない。
天使を信じる想いも目には見えない。けれど、
それは確かに存在する。

この世界は私たちのそういった想いで
日々、かたち作られている。
天使がやってきた夜はそういったことを考えさせられました。
相手の信じている大切なものを尊重できるなら
きっと争いは起きないのだ、とも。

翌朝、子どもたちが起きてすぐに、天使の祭壇を見にきました。
半信半疑ながら、気になっていたようです。
(ホスティングエンジェルでは、りんご、白い花、ローソクを配置した
 祭壇をつくります)

「ゆうべは天使がきたの?」
「今、この家にいるの?」
「なーんにも感じないなあ」
「なんか見えたりした?」
「やっぱりわかんないや」」

あわただしくも、平凡な日常生活で
もしや本当に天使が家にいるのかな、と想像するのは
なかなか良い体験でした。

自分にとって、いわゆるこれはエンジェルチャレンジだなと思ったのは
次に天使のホスティングをしてくれる人を探す過程です。

興味を持ってくれそう、ワクワクして取り組んでくれそう
という人は何人も思い浮かびます。
でもその後、その人は次の人を探すのに苦労するのではないか。
もちろん次の人は見つからなくてもいいのだけれど
心の負担になってしまわないだろうか。
そう思うと誰に声をかければよいのだろうと考え込んでしまいました。

人に迷惑をかけたくない
心理的な負担をかけたくはない。
常識的な人と思われたい。
いかがわしい人と思われたくはない。

自分はとても土星の影響が強く働いている人間で、
そして海王星的なことを苦手にしているのだ、ということを
今回、あらためて再確認しました。

ホスティングエンジェルをやっているんだよね、ということも
ある種の気まずさ、にわか信者の気恥ずかしさを感じながら、人に話す感じ。

「天使は好きだし、天使を信じる人も素敵だなあと思う。
でも自宅に天使を招くというのは、ちょっと考えられない」

そう話してくれる人もいました。

過去にホスティングエンジェルをした人の話も聞けて
よかったです。

「あんまり深刻に考えず、楽しくやればいいよ。
 神聖な気持ちになれるし、良いものだよ」

次のホスティングを3人の方に打診したものの、丁重に辞退されてしまったので
私で最後にしよう、天使たちには天国にお帰り頂こうと
気楽に思っていたら、次に受けてくれる方が決まりました。
これも目に見えないけれど、運気のような循環、流れがあるようです。
今回は自分についても相手についても
勝手な基準で制限や限界を設定してしまっていることに気づかされました。

次のホスト役が見つけられない、あとホスティングエンジェル自体を
シェアしにくい、そういう場合は一旦、天に帰ってもらえば良いと思います。
そこで悩んでしまっては、このセレモニー自体が気分の重い嫌なものになりかねません。
もちろん私のようにエンジェルチャレンジと思って
迷惑かも、変な人と思われるかも、と内心ドキドキしながら話してみるのも
なかなか面白いですよ。

また気乗りがしない、タイミングじゃない、という場合は
当然、辞退して良いのです。
義理で受けるものではないです。
自分の直感を信じてください。

さて、天使は願いを叶えてくれるのか。
フィンドホーンの基礎をつくった
デイビット・シュパングラーが著書で提案している願望実現の方法、
<実現化のワーク>とホスティングエンジェルはかなり近いです。

少し長くなりますが引用します。
—————————————————————-
実現化のワークの概要

<神聖な空間>

なにかをおこない、あるいはなにかを使うことで、
このワークの時間と空間を特別なものとし、
日常の流れとは区切りをつける。
わたしはロウソクと祈願をもちいる。

<祈願>

神聖な空間を活性化し、あなたにとって重要であるような
神聖な諸力を招きいれ、あなたの最高の善のため、
またプロジェクトの最高の善のために、この空間を祝福してもらう。

<沈黙>

静寂と内なる平穏から生じる創造性のパワーを呼び起こす。

<いまの現実を受け入れる>

あなたのいまの現実を認め、否定や拒絶をすることなく
輪の一部として受け入れる。

<偶然と奇跡に同調する>

人生のどこにでも存在しうる小さな奇跡を通じてあらわれる、
驚異と魔法の創造的で刺激的で鼓舞するようなエネルギーにふれる。

<スピリットと聖なるものに同調する>

自分にとって意味のある方法なり伝統なりに従い、聖なるものと、
個を超えたスピリットの領域に同調する。

<祝福をおこなう>

スピリットとともに世界に祝福を送ることで、
自分もその高次元の一部となる。

<実在を呼び起こし、現実を沸騰させる>

あなたの全体的な自己の、遊び心と創造性に満ちた実在を呼び起こし、
そのエネルギーをいまの現実にフォーカスさせることで現実を活気づかせ、
新しい可能性に同調させる。

<新しい自分の種子にエネルギーを与える>

あなたと世界の霊的な次元のパワーを引き出し、
そのパワーを実現化の種子のイメージに集中させ、
あなたの個を超えた愛と意思につながらせる。

<イメージを結晶化させる>

絵や物語、その他の方法をもちいて、種子のイメージの
高められたエネルギーをふたたび人生に根づかせる。
日常においてその現実感が強化されるような形にする。

<神聖な空間を閉じる>

儀式のエネルギーを実現化プロジェクトの中へ、
そして外の世界へ開放する。感謝を捧げる。

<新しい自己に宿る>

散歩をしたり、なんらかの課題を実行するなど
物理
的な行動をとりながら、新しい自分の現実の感触を
体験する、すでに新しい自分になっているかのようにふるまう。

デイビット・シュパングラー著 「まわりにいっぱい奇跡が起こる本」より抜粋

——————————————————————–
<神聖な空間>、<祈願>、<聖なるものとの同調>、<神聖な空間を閉じる>
これらがホスティングエンジェルの手順に当てはまっています。

おそらく願いが叶うといったことは副産物的な要素で、
本来は多くの人が高次元とつながることを目的として
始まっているのでしょう。

世俗の欲を叶えるためだけに天使が人の家を泊まり歩くはずもなし。
ここを履き違えれば本末転倒になるのではと思います。

続きます。

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