4ハウス冥王星について③

「ゆるすことがトラウマからの
 回復を遅らせる」というご指摘について
 専門家の方からメールを頂きました。
 ブログ掲載の了承を得たので
 ご紹介したいと思います。
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 臨床に携わるひとりとして、
 もう少し正確にこの方に、
 また、一般読者にも
 お伝えしたほうがいいのではないか、
 という点を書いてみることにしました。
 おそらく、言わんとされているのは、
「ゆるすことを心理的に強制された場合は
 回復過程に影響を与える」ということだと
 思います。
 ですので、心の底からご本人が
「ゆるす」ことを
 選択された場合は、
行きつ戻りつはあっても、
 確実に次のステップへ進まれます。
 これは事実です。
 一方で、「許せばいいのですよ」という
 単純なものでは決してないということは
 トラウマを考えるうえでは前提となります。
 それは、「心的外傷(トラウマ)」が
 いかに全人格的な、つまり自分の人生を
 どう生きるかにかかわる、
 重篤な体験となっている理由です。
 親子関係であれば、
次の世代へも継承され得る
 側面を持ちます。
 また、「ゆるす」という日本語に、
 その方と私たちが同じ定義をもって
 話しているかも重要です。
 許せない自分をうけいれる、
 といったようなことも、
 回復過程という文脈においては
 「ゆるす」行為に含まれると思いますし、
 自分を虐待した親を「ゆるす」といった
 分かりやすいものから、
 その時何もできなかった無力な自分を
 「ゆるす」といった
 内的なアクセプタンスにおける「ゆるす」
 決断もあります。
(ちなみに、
アクセプタンスセラピーというのは、
 新しい世代のセラピーです)
 すべてはご本人が真摯に向き合う中で
 選択されることであり、
 だれも強制することはできませんし、
 強制されることがあっては
ならないと思います。
 その方のペースで進まれることを
周りはみまもり、
 支援したいと、おそらく、リマーナ先生の
 ブログの読者であれば思われるのでは
 ないでしょうか。
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 >「ゆるす」という日本語に、
 >その方と私たちが同じ定義をもって
 >話しているか
 
 その方のメールでは「ゆるす」という言葉が
 ネガティブに捉えられていたので
「ゆるす」という言葉について
 いろいろ調べました。
 
 「許す」 「赦す」 「宥す」 「恕す」
  など。
 「恕」などは 「怒」や「「怨」の字と
 よく似ていますが、
 「相手を思いやってゆるす」という意味を
 持つのだそう。
まずは自分自身を思いやり、
 ゆるすことが先なのでしょう。
 今後、センシティブな内容については
 クローズドの場所で書くなど、
 配慮します。
 
 

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