2歳の長女と0歳児の次女を連れていた当時、
年配の女性の方々から
「あと三年もすればラクになるわよ」と
電車やバスの中でよく声をかけていただきました。
私が余程疲れた顔をしていたのか
ご自身の過去と照らし合わせて
励ましてくださっていたのか。
心遣いをありがたく思う反面、
「三年って。。。三年後ラクにならなくて良いから
今日1時間だけ休みたい」
なんて暗い気持ちになりました。
五年後の現在、本当にラクになったなあって思います。
振り返れば、あっという間だったように感じますが。
先が読めることでも、これだけ苦しいのだから
先の読めない苦労はどれだけ堪えるだろう、、、
と考えます。
占星術は未来を予測する学問ですから、
持って生まれた可能性をいつ発芽させ、どんな花を咲かせるか
ということがわかります。
でも、「種」の時期の人に、
「将来、こんな花が咲きますよ」
と伝えても、過去の私がそうだったように
余計にむなしくさせてしまうのでは、
と感じます。
今、この瞬間の気持ちの維持が難しいのです。
成果が現れなければ、続けていく気力を失ってしまう。
「種」とは新月期のことですが
物事をスタートさせていく大切なときです。
ただトランシットが厳しいと、なかなか進まない。
周囲から本格的に評価されるのは、まだ先です。
それまでは、自分で自分を認め、励ましていかなくてはならない、
雌伏のときです。
この間、友人がP新月のときは、
すごくツイていた、ラッキーだったと話し、珍しいなと思いました。
圧倒的に行き詰ったり、悩んだりする人の方が多いので。
見ると、P新月の上にT木星があり、場所は天頂の近く、9ハウスでした。
新しく始めたことは、スムーズに進んでいき、
このまま何もかも上手くいく、と思っていたのだそうです。
まだ何もしていないけれど、自分はダイヤの原石だから
誰かが見つけてくれるだろう、と。
いつか王子様が迎えに来るだろう、と。
けれどP満月では、土星-天王星の影響を受けることに。
友人は夢を手放したのか手放してないのか。
「アイデアはたくさんあるんだけど」
「やりたいけれど、多忙過ぎて時間がない」
「出来ないんじゃなくて、しないだけなの」
こんな厳しいトランシットのもとで
せっかくの花を開かせたくはない。
それなら、つぼみのままの方が良い。
友人の気持ちは理解できます。
でも、そのつぼみは咲くタイミングを逃してしまうのです。
「今がんばらなくて、いつがんばるの!」と
私も強く言ってしまいました。
「ホントは出来るけど、やらない」
「認めてくれる人がいなければ、やる気が出ない」
同じ言葉を繰り返しながら
年月だけが過ぎていきます。
変化を求めながら、本心では変わるのが怖いのだと思います。
成果が出る直前で、止めてしまう。
やり遂げたら、あきらかに以前の自分とは変わっていますから。
まだまだ人生は続きます。チャンスもあります。
友人にとっても私にとっても
この体験は学びの一つなのでしょう。
P新月直前、P新月というのは、やはり逆境の方が良いのでは
と思います。ここをイージーに通り過ぎると
その後、ハードトランシットに左右される
度合いが強まるように感じます。
事業も、創業時は苦労した方がいい、などと言いますね。
とはいうものの、先行きが見えなければ、
ときには落ち込んだり不安になったり
揺れ動くのは、ごく自然なことなのです。
占星術や占いに出来ることは何なのか、今も模索中です。
目次
コメント