運命を引き受けることについて

最近、すごく忙しい!と感じていたら
N火星とT火星がスクエアでした。。。
月や太陽が関わる場合はとくに
病気やケガに注意です。
健康を過信して無茶をしすぎない。
心身を鍛えることと同時に、意識的に休息をとることも
大切なときですね。
人間関係の諍いも起きがちなトランジットです。
頭に血がのぼっているのを感じたら
「これって火星の影響よね・・・」と冷静になる。
少し離れて事態を眺めてみると良いです。
今日は運命を引き受けることについて
書いてみたいと思います。
先日、以前古本屋のアルバイトでお世話になった
<奥さん>の娘さんを鑑定させていただくために
駅近くの喫茶店に向かいました。
<奥さん>は東洋占術に詳しい方で、
ずいぶんいろいろんことを教えていただきました。
占術の良い本が入れば、店頭には出さず
「読んでおきなさい」と私に譲ってくださいました。
東洋占術の奥深さに魅せられ、
東洋をメインにと思った時期もあったのですが、
「あなたは西洋をきちんとやりなさい」とアドバイスしてくださったこともあります。
(実は東洋占術の占い師の方に西洋占術をメインにやるように言われたのは
これが始めてではありません・・・なんででしょうか 汗)
<奥さん>の娘さんは、四柱推命で見ても算命でみても
今は時期が悪いとのこと。
<奥さん>は運が下がる時期に
他人を援助したり多額の寄付やお布施をすることによって
大難を小難に変えてきたという実績がある方でした。
今回は老後の蓄えの数百万円を
「返さなくてよいから」と経済的に困っている親戚に
あげた、と仰言っていました。
このことで娘さんは大丈夫、、、と安心していたら
乳がんが見つかったとのこと。
「西洋ではどんな運気か見て欲しいのよ」と
依頼を受けました。
西洋占星術と四柱推命などの東洋占術は
別々の占法でありながら、多くの場合
結果は符合します。
娘さんはP太陽が12ハウス、P月は6ハウスの満月期。
N太陽は蟹座、N月は天秤座でスクエアを形成しており、
これからカーディナルのクロスに巻き込まれます。
「病気には何か大きな意味、ポジティブな意味があるに違いない」
そう確信しましたが、うまく伝えられず
落ち込んでいる<奥さん>を励ますことも慰めることも
出来ませんでした。
タロット占いをしていると、
「私も占ってくださいませんか」と
一人の女性に話しかけられました。
健康運を見てもらいたいとのこと。
<奥さん>が快く了承してくださったので
鑑定の途中でしたが、その方を占わせていただきました。
その方のお話を伺うと、腎臓を患われ、
長い間、人工透析を受け続けてこられたとか。
事情があって、家族から腎臓の提供を受けることはできず、
腎臓移植はあきらめていたのだそうです。
結婚に対しても消極的でしたが、恋する男性との出会いが
その女性を変えました。その男性は赤の他人同士でありながら、
女性と適合率がほぼ100パーセントの腎臓を持つ人・・・。
お医者様も「奇跡に近い」と驚愕するほどのスーパードナーだったのです。
二人は夫婦になり、その方は夫から腎臓の提供を受けました。
「そんなに前の話じゃないのよ。今年の3月なの、移植手術を
受けたのは。拒絶反応もなくて、今ではもうすっかり元気なの」
それでもこの先悪くなることはないか、腎臓をくれた夫は大丈夫か、
心配なのだそうです。今の幸せが信じられない・・・
私は体調管理に難しさはあるけれど、無理をしなければ大丈夫であると伝えました。
その方が立ち去ったあと、<奥さん>の顔を見ると、さっきとは
まるで表情が違っていました。明るく輝いていたのです。
私は内心、すごく驚きました。
「まあまあ!本当に神様っていらっしゃるのね。こんな素晴らしいお話を
聞かせてもらえるなんて。私は今のお話を聞いて、娘は大丈夫だと心底確信しましたよ。
胸のつかえがとれて、スーッとしたわ。ああよかった」
<奥さん>の昔からの口癖は、
「すずさん、あなたは占いなんてするんだからよく覚えておきなさいよ。
家を一歩出たら、見るもの聞くもの全部、神様からのメッセージですよ。
いつも心しておきなさいよ」でした。
<奥さん>はとても信心深い方なのです。
私はこの一連の出来事について、ずっと考えています。
まずは女性について。
彼女は長年、人口透析を受けなければならない体だった。
それは不運、不幸と呼んでも差し障りはないのかもしれません。
腎臓を患うという望まない運命を、若くして引き受けなくてはならなかった。
けれど、腎臓を病むことがなければ、愛する人から腎臓をもらうという
めぐり合わせもなかったでしょう。
彼女は当たり前に排泄ができるありがたさを噛みしめているそうです。
それは彼のおかげなのです。
ありふれた日常のなかの苦しい出来事には
実はこうした奇跡的なサプライズが
用意されているのかもしれません。
気付かないだけで、もうすでに起っているのかもしれません。
そして<奥さん>のこと。
その女性は娘さんと同世代でした。
健康になった女性と娘さんのイメージが瞬時に
直結したのでしょう。
娘さんのがんが全快したとでもいうような
喜びようでした。
「乳がんになってしまったことは仕方がない。でももう不安はないわ」
そう言って笑顔で帰っていかれました。
女性の体験談が<奥さん>の心にインスピレーションを
おろしたのは明らかでした。
人が一瞬で、元気になるのを目撃しました。
おそらく<奥さん>の確信の通り、娘さんは回復するでしょう。
この女性のように病気を通じて愛や感謝を体験するかもしれません。
とにかく星のめぐりが悪いとか、トランジットがどうだとか、
そんなものは気にしなくても大丈夫、という空気になりました。
実際に運命が変わったのかもしれないです。
それにしても、この不思議なめぐりあわせって何なのでしょうね。
見知らぬ女性が声をかけてきて、<奥さん>の心の中の
暗いイメージを書き換えました。
やはり<神様>のお導きなのでしょうか。
キツネにつままれたような思いで
この体験を反芻しています。
たとえば出生図にマレフィックの絡んだハードアスペクトがあれば
やっぱり苦しいと思います。
リロケーションによって、アングルにあったものを他のハウスに移動させる
開運法はありますが、やはり移動するハウスの司る分野において
その星を引き受けることになります。
占星術というのはどういう風に
持って生まれた運命を引き受けるかを
学ぶ学問なのかもしれません。
苦しい体験にも必ずポジティブな意味があるのではとますます感じています。
なので、現在の不運をいたずらに嘆いたり、あるいは同情するのは違うのでは、と。
どこに、どんな風につながっていくかわかりませんから・・・

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コメント

コメント一覧 (9件)

  • 年周りやハードアスペクトなどの占いを超えた、神様のご加護がその奥様にはおありなのでしょうね。普段から信心深く、寄付をされるなど良い行いの徳を積まれたからこそだと思いました。
    お嬢様のがんも奥様のイメージ通り全快して良くなられるようお祈りしています。良い話を読ませていただきありがとうございます。^^

  • いいお話をありがとうございます。
    私にとってもタイムリーな話題でした☆
    週末に心理学のヒーリングワークショップに参加してきたのですが、
    主催者サイドのサポートに不手際があり、必然的に
    思いっきりシャドウと向き合わされ、
    怒りや悲しみと直面せざるをえない状況になりました。
    他の人(私のシャドウの人も)が、優しさや暖かさにつつまれ、感動の涙を流している海王星なムードの中で、私は、孤独で、心にスキマ風がビュービュー★
    そのネガティブな体験に潜むポジティブ…
    「ここ、君の未解決ポイントだからね。きっちり取り組むように。」
    という土星先生のご指摘をいただけたこと…かな…
    はたまた、
    「癒しを自分の外に期待しないようにね。」
    ってアドバイスかな…
    “持って生まれた運命を引き受ける”
    う~ん、その自由より、
    人から与えてもらうことをうらやましがってる自分がいます(苦笑)

  • 初めまして。
    いつも占星術の深さを味わわせていただいています。
    このところ多忙といって良い状況でしたが、一番気合を入れて取り組まないとと思っていた事柄に着手しようとした矢先に体調を崩してしまい、今まで比較的順調だったので、タイミングを見計らったかのようないきなりの展開に、何で?!と思っていたのです。
    期日が迫っているのに、予定が崩れてしまったため相当不安定になりましたが、身体は相当参っていたようでした。
    ここへ来て、生まれてから今までを経てきた出来事や心理的な色々、そして今までかかってきた各治療の跡が、まだ身体にしっかり残っていて、本来の身体からどのくらい遠のいているのか見極めるのに時間がかかると治療師に言われましたが、なるほどなと思いました。
    自分の運命を引き受けることについても、奇遇ですが、先週あたり改めて考えたところでした。
    占星術やホロスコープの読み方は全く知らないので、携帯で出せるネタールチャートから、出生日の各部屋の度数とそれぞれに入っている星とその度数すべてを手持ちのサビアンの本から調べただけなのですが、やはり、今までのことは起こるべくして起こっているようだとわかりました。
    無垢で無知な子供であること、そういうタイプの子には相当の負荷である出来事が連発することも、まるで選んで生まれたかのようでした。
    そうなることもわかっていての選択であれば、何を得たくて選んだか、というところでこの本には少しだけヒントが書いてあることが救いですが、今回のお話は更に感慨深いものでした。
    奥さんのおっしゃることは非常に納得でした。
    これからも更新楽しみにしています。
    いつか一度は自分のホロスコープも見ていただけたら有難いです。
    ありがとうございました。

  • ☆ままみさん、コメントありがとうございます!
    <奥さん>はホントに信心深い方で、霊感が強いのです。
    雲のカタチで地震がわかったり、お店にくる最初のお客で
    その日の出来事がわかったり。シンボルリーディングです。
    正しい信仰を持っている人は星回りによる運・不運に
    あまり翻弄されないっていいますよね。
    がんがイメージの力で治癒することって
    あると思います。というか、そうあって欲しいです。

  • ☆かのんさま、コメントありがとうございます!
    感動の涙よりも、孤独で心に隙間風、、、の方が
    本筋だと思います。
    変化のまえって一見ネガティブなパターンで浮上して
    きますよね。
    私は、癒しは外にも内にも、そこここにあると感じています。
    7ハウス土星のパターンとして、人から与えられない、
    自分も受け取れない、というのはありますよね。
    そこをどうやって変えていくか。
    かのんさんだけのアスペクト体験があります。
    かのんさんにふさわしい運命の引き受けかた、変えて行き方が
    必ずあるはずです。
    愛情を人から与えられるし、受け取れる。
    愛情を人に与えることができるし、受け取ってもらえる。
    両方、苦手じゃなくなる日が近いうちにやってきますよ。
    大丈夫です!

  • ☆まるりさま、コメントありがとうございます!
    状況や他人からは逃げることは可能でも、
    自分自身からは逃げられないですものね。
    逃げたつもりが先延ばししてるだけ、
    という場合もあります。
    多忙で期日がせまっているのに体調を崩されて
    相当、不安になられたと思います。
    でも魂とパイプで<つながって>いる人ほど
    こういうことはよく起るのでは、と感じます。
    まるりさんにメッセージを伝えたい
    もう一人の自分がいます。
    ひとりではないのですね。
    生きる目的を探るという点では
    ホロスコープは最強のツールです。
    生きることの無意味感はなくなると思います。
    持って生まれた運をどうやって引き受け、
    開花させるか。試行錯誤するのも占星術の楽しみの一つです。

  • すずさま
    ありがとうございます。
    今週末は先週のワンステップ上のワークを
    大先生から特別限定価格(笑)で受けられるということで、
    さんざん悩んだのですが、
    前回のことに混乱していながら、
    成果をあせってジタバタしている自分を感じたので、
    やめることにしました。
    さっきタロットをひいてみたら
    隠者のカードでした。
    今は焦らず
    影から
    自分の内側から
    じっくりと…。
    すずさまのコメントと見事に一致していて
    笑っちゃいました☆
    私ふさわしい運命の引き受けうけかた、変えて行きかた☆☆
    信じて心静かに。
    大丈夫ですね、きっと***

  • すずさん、すごいお話・・
    ありがとうございます。
    めぐり合わせの妙、
    生きる力になっていくんですね。
    そこに居合わせることのできる幸せ。
    考えさせられました。
    私も、すずさんは西洋占星術の人だと思いますよ。
    そこから越えていくような感じがします。
    暑いけど、お元気でおすごしくださいね!

  • ☆ごとうさま、コメントありがとうございます!
    そうなんです。まさにめぐり合わせの妙を
    感じることが、このところ多いんです。
    その喜び、その悲しみに
    私なんかが同席させてもらってよいのかな?と
    思いつつ、一緒に味あわせてもらっています。
    東洋もインドも興味深深ですが
    とりあえず西洋がんばります!
    梅雨明けしてからホント暑いですが、
    お元気でお過ごしくださいね!

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