今年の8月は天秤座で火星と土星の合が形成されました。
この合が出生図や進行図の天体に関わっていた人は
トラブルやストレスの多い出来事に見舞われたかもしれませんね。
今日はN火星-T土星のスクエアについて。
土星は約7年で90度進みますが、何も7年ごとに
不幸な出来事が起きるわけではありません。
人によっては、これといって心当たりがない場合もあるし
大事に至らず過ぎ去ることも多く、
状況はさまざまです。
一般的な傾向としては、壁にぶつかりやすく
特に仕事に対する意欲が萎えやすい星回りです。
現状打破の糸口が掴めず、あがきます。
会社、学校、両親など土星的な存在に対して
自己主張するも通らず、相手からは単にごねていると
思われてしまうことも。
あるいは周囲の思惑と自分の目指す方向が
ずれていることに気づいて訴えますが
理解されず押さえ込まれるといったことが起こります。
不満や怒りは抑圧されやすく
そのストレスは全く関係がない相手へ向けられる場合もあります。
強い怒りをぶちまけることについてはかなり慎重にならなければ
対人関係において絶交や敵を作ってしまうなど、
ひどく苦い思いをすることになります。
難しい星回りですが、不遇のときと決め付けなくても良いです。
停滞したり精彩を欠くことはあっても、
日々の暮らしの中で楽しいことや心満たされることはあるので
辛抱強くこの時期を過ごせるでしょう。
女性より男性の方が厳しく効いてくるトランジットかもしれません。
他のことは全て順調だとしても、
仕事で実力を出せない、結果を残せないというだけで
おおいに凹み、すっかり自信を失うのが男性です。
でも、この星回りは2~3年で過ぎ去ります。
調子が良いときに実力を発揮するのは容易いです。
逆に、意欲が湧かない、調子が出ない、八方塞がりといった
最低のエネルギーレベルで、どの程度
負担に耐えられるか試されている時期といえます。
もし彼やご主人がこの星回りを迎えていれば
男性としてプライドを保つのが難しく、鬱屈しやすい時期です。
いちばんの理解者になり、寄り添ってあげてください。
停滞や障害、挫折といった困難な状況が悪いわけではなく、
そのことで心が深く傷つき、屈辱感や無力感を味わってしまうことのほうが
問題なのです。
事故や病気のトランジットでもあります。
ロバート・ハンド氏の<Planets in Transit>によると
特に骨折を意味するのだそうです。
この星回りを迎える人がもし高齢であれば
血圧の定期健診を受けることや
他の心血管の徴候について検査することを薦めています。
また多くの占星家が土星-火星のコンビを
動脈硬化、関節炎、リウマチと結び付けているのだとか。
ご両親など身近な高齢の方がこの星回りを迎えているときは
注意してあげてください。
8月に岡山県で用水路に転落した友人は61歳で
この星回りでした。N火星に対してT土星T火星の合がスクエアになっています。
左手首を骨折しました。
太陽回帰図で、土星火星の合は3ハウス、
太陽は水星は12ハウスに入っています。
もっと慎重になって、気をつけてあげるべきだったと反省しています。
友人は搬送先の病院で、失神発作につながりかねない不整脈を指摘されました。
事故の直前の記憶がなく、一瞬気を失ったために転落してしまった
可能性があるそうです。
出生図の太陽は冥王星と獅子座で合、ソーラーアークでは12ハウスの海王星の真上まで
進んでいます。(太陽/獅子座は心臓、海王星は麻痺、昏倒を意味します。)
友人はここのところずっと仕事を辞めたがっていました。
出勤するのが憂鬱で仕方がない、頑張ろうという気が全く起きないと話していました。
「年金もらえるようになったし、保険も満期になるし、
もちろん贅沢は出来へんけど、この先、自分ひとり何とか老後を暮らしてける算段がたってん。
せやから、もうこれ以上我慢したくないねん・・・」
しかし勤め先に退職を申し出ると強く慰留されました。
昇給、待遇改善を提示され、
結局、辞めることを断念しました。
これで良かったのだと納得しながらも、落胆したのか、
普段はシビアな倹約家である彼女が最近は散財してると聞き、
ふと不安がよぎりました。
旅行にも「豪遊しようね」と大金を持参していました。
こんな状況のなか、事故は起きました。
さまざまな面で、我慢の限界やターニングポイントが訪れていたのかもしれません。
天秤座にN火星を持つ夫もT土星が天秤座入りしてから
「もう連載辞めたい」「路頭に迷ってもいい?」などと言い出しました。
幸い、前作の担当だった編集長が親身になって対応してくださり、
今があります。
今回の友人の事故に関しても、友人の長年の親友が何かと力になってくれたり、
私の家族も親身になって奔走してくれ、ずいぶん助かりました。
状況の悪いときほど、人に頭を下げたり、手を合わせる機会が増えます。
そのことをふがいなく感じたり、肩身が狭いと思う必要はなく、
むしろありがたく受け止めれば良いと考えます。
現実の厳しさ、世知辛さが身にしみやすいときだけに
家族や友人といった身近な人間関係の信頼が支えになるので
大切にしましょう。
出生図のコンディションによっては(太陽や月と関わる、出生図に土星-火星のコンビを持つ)
重い影響が出るでしょう。回復期が長くなります。
調子が戻るまで、自分を見つめなおしリハビリ期間を設けましょう。
やけにはならないことです。
8月は、ご自身や身内の病気で落ち込まれる方が多い印象を受けました。
肉体を持つ限り、怪我を負ったり病気になったら痛いし苦しいし、
悲観的になるでしょう。家族の身におきても、やはり心労は計り知れません。
先のことを暗く考えがちです。
火星の意欲は表面的には土星に刈られているように見えます。
しかし根っこまで枯らされているわけではありません。
アスファルトのひび割れから草花が芽吹くように、
人もまた、明るい方向へ成長していきます。
スランプから抜け出し、気持ちが上向きになるのを体験するでしょう。
目次
コメント
コメント一覧 (10件)
すず先生こんばんは。
ご友人様のこと、また、ご看病されたすず先生ご自身も、本当に大変でしたね。お見舞い申し上げます。
太陽回帰図に、「骨折」を意味する土星火星のペアが近場の旅行を示す3室にあり、意思を示す太陽に60度、もし、太陽的には「隠遁したい(=12ハウス)」という気持ちがあったならば、それに対して協力的に(セクスタイル)働いた、という形で現れたということでしょうか。
太陽はMCに対してスクエアですし。
太陽に対して抑制(火星土星合)を意識的に自分で使っていたら骨折にならなかった?
でもおそらく、旅行での意味が宙に浮くし、こういう運命でいらっしゃったのでしょうね。
おそばにすず先生がいらっしゃるところで、もっと重大な不整脈の症状も発見され、不幸中の幸いであると言えるのではないでしょうか。
(誰もいないところで発作ということがいちばん怖いです)
私の太陽回帰にも火星土星の合が6室にあり、今現在右肩が硬縮という症状で、まんま出ています。
私は高血圧で、母は現在リウマチです。
両方のチャートを見ても火星土星のはっきりしたものは今のところ見当たりませんが、トランジットで発症した時のをみると何か出ているかもしれません。
そんなこんなで、母のチャートを見てみたら火星回帰でした!
母の火星回帰は私の火星回帰でもあります。
なんだか妙に最近区切りっぽい流れになったかななんだろうとおもったらちゃんと出ていました。(自分の中で方向性がはっきりし、やる気が俄然でてきました)
もうすぐ、わたしのN火星のあるさそり座に土星がはいってきますので、心して過ごそうと思っています。
お久しぶりです。
お友達お怪我と病気の発見と大変な経験をされましたね。
私は今まさにn火星にt土星がスクエアになろうとしている寸前です。
先日はpの新月を迎えたばかりです。
その頃はなんとなく気分の落ち込みがあって、周囲に当り散らしていました(-_-;)
私自身は気分的な変化だけですが、母が7月に倒れて、すぐに回復しましたが糖尿病が発見されて、今は教育入院しています。
年齢的にも79歳と呆けても仕方ないのですが、少しずつ老いて行く母の姿を見ていると落ち込みます。
毎日病院に通って、シャワーを浴びる手伝いをしたり、あとはおしゃべりの相手をする位ですが、少しでも寄り添えたらと思うこの頃です。
とても丈夫で入院は出産以来初めて、という母ですが、私に「いつまでも元気でいると思うな。」と言われているようです。
それでも、今までは介護など自分にはできない、と思っていましたが、母の手伝いをしているうちに、「親は大丈夫かな。」と思うようになりました。
少しずつ意識の変化とか、環境の変化を受け入れざるを得ない状態に置かれているようです。
自分の体調は変化なしなので、私のn火星はt土星のスクエアに耐えているようです(*^_^*)
お友達、大変でしたね。。
n火星スクエアT土星、今n火星オポT、オーブ広がりつつありもうすぐ蠍座に土星が抜ければ狭在も出るしちょっとは楽になるかも?でもまだまだ6室なのでやはり同じ様に壁にぶつかり、現状打破の糸口が掴めず、あがいているところです。トランジットの天体の作るスクエアとオポジションはニュアンスが違いそうですね。骨折はありませんでしたが、五十肩が酷い時期でもありました。あと、この時期不眠傾向が強くなったのは土星の影響かもと思います。
今までの自分の事を振り返ると、スクエアよりも6室の惑星からの火星へのオポジションがきつく出るような感じがしました。土星ではありませんが、天秤座冥王星の頃が特に延々と大変でした。
8月の土星火星の合はn太陽に合でした。ですので、なにか土星の約30年サイクル(7年おき)の展望と、火星の期間2年のプログラムを創造的にしたいというイメージが湧きました。
記事を読ませてもらい、2年内にt土星n火星のスクエアがあること(同時n月には土星合)に気がつきました。月と火星はASCとMCの支配星ですのできっと大きいポイントになるはずです。
思い返すと12年前牡牛土星がn火星・月とアスペクトしたころは、職場移動と業務の大幅な変化があり、社会面や公的な部分で天体やホロスコープの象意通りに出た感じです。今度はn月に合なので私的な面に焦点があたる気がします。結婚とか?…って全然気配無いですが…。
土星火星のイベントは覚悟や状態を念押しされたり、燃やしすぎをセーブしたりする大人の自覚の成長のための緊張と感じます。一時的な別離や諦めの事態があったとしても土星が象徴するような自省が大事だなと。あわせて勇気も記事からもらいました。ありがとうございます。
☆RINAさん、コメントありがとうございます!
お返事が遅くなってすみませんでした。
友人の事故はもう少し自重していれば
避けれたかもしれません。
しかし起きてしまった以上は、不幸中の幸い、大難が小難になったのだと
前向きに受け止めて進んでいくことが大切なのでしょう。
命に別状はないですから、救われたと思っています。
>私の太陽回帰にも火星土星の合が6室にあり、
>今現在右肩が硬縮という症状で、まんま出ています。
土星-火星のハードトランジットで四十肩、五十肩といった、
ただの肩こりではない症状に悩まされている方を見ます。
長年の疲労や歪みが蓄積されているほど
顕著に現れるのだと感じます。
RINAさんはお母様の火星回帰のときに生まれたのですね。
RINAさんを産むことはお母様にとって重要なエポックでしたね。
海王星も合していましたし、消耗したでしょうが、
夢が叶った瞬間でもあったでしょう。
>もうすぐ、わたしのN火星のあるさそり座に土星がはいってきますので、心>して過ごそうと思っています。
RINAさんは牡牛座の初期度数にN月がありますから、
体力的に無理が利かなくなる等の変化はあると思います。
若い頃とは違ってくるので、今の自分にあった
心身の操縦法を心がけてください。
生活を節制し、以前より能率的になる場合もあります。
☆rurumamaさん、コメントありがとうございます!
お返事が遅くなってすみませんでした。
お母様、大変でしたね。
rurumamaさんは出生図に土星・月0度-火星180の
コンビがあるので、この夏は大変だったでしょう。
幼い頃、母親の愛情を感じにくい配置があるのにも
関わらず、「親は大丈夫かな」と気遣えるのは
転換、成長のように思えます。
P新月期ですし、少しずつ今までの自分とは変わってきます。
全てはやがて過ぎ去りますから、今できることをしっかりすること、
そしてご自身をいたわることも忘れないでくださいね。
☆ミモザさん、コメントありがとうございます。
お返事が遅くなってすみませんでした。
友人は土星-火星の60度があって、現実的な考えを持った
忍耐強い人です。彼女の座右の銘は長年「粉骨砕身」なのですが
粉砕骨折をしてしまった今となっては、ちょっと複雑な気持ちですね。
>今までの自分の事を振り返ると、スクエアよりも6室の惑星からの火星へ>のオポジションがきつく出るような感じがしました。
8月はまさにミモザさんのN太陽、火星-土星、火星の180度が
形成されましたね。
6ハウスなので酷い肩こりや不眠として出たのでしょう。
スクエアとオポジション、どちらもハードアスペクトですが、
ニュアンスが違います。
スクエアは方向転換するため、衝突の危機があります。
オポジションは撒いた種を刈り取る必要性が出る時期で
これまでの過ごし方が問われるのです。
急に健康被害が出るのではなく、これまでの無理が祟るのが
オポジションの時期となります。
土星-火星に関しては、私もオポジションの時期の方が
大変でしたね。自分で自分の首を絞めていることに
気づきましたね。
☆みねんこさん、コメントありがとうございます!
>8月の土星火星の合はn太陽に合でした。
>ですので、なにか土星の約30年サイクル(7年おき)の展望と、
>火星の期間2年のプログラムを創造的にしたいという
>イメージが湧きました。
これは、素晴らしいですね。社会生活がシビアに感じられる運気だけに
人生と本気で向き合うには良いです。
土星-火星は障害と向き合う強さを意味します。
>思い返すと12年前牡牛土星がn火星・月とアスペクトしたころは、
>職場移動と業務の大幅な変化があり、
>社会面や公的な部分で天体やホロスコープの象意通りに出た感じです。
そうだったのですね。シェアしてくださってありがとうございます!
>今度はn月に合なので私的な面に焦点があたる気がします。
>結婚とか?…って全然気配無いですが…。
私は出産しました。結婚のケースも散見します。
心身は疲労しているのに、責任が増して休めないということが
起きます。知恵と工夫が大切ですし、遠慮せずにSOSを出すことも
必要ですよ。
すずさんこんにちは(´∀`)
8月中旬、何とも言えない調子の悪さに襲われたriekoです…
お友達、早くよくなることを祈るばかりです。
実は私もT土星が天秤座入りしてすぐに仕事が辛くなりました。
(当時はOLで、経理の仕事をしておりました)
手形の集金を忘れたり、集金した手形をどこかへ置いてきてしまったり…
それから3ヶ月してOLを辞め、占い師をはじめました。
会社を辞めるとき、自分とは全く関係のない部署の方々が
送別会を開いてくださったり大きな花束をくださったり
「ありがとうございます」と「失敗ばかりでごめんなさい」
の気持ちで沢山頭を下げたのはいうまでもありませんが(笑)
もう間もなく土星が蠍座に入るのでようやく私と母の
サターンリターンは終わります。
天秤座土星最後の追い込みが最近多少ありましたが…
人間的に大きく成長できた2年半だったように思えます。
土星は頑張った分だけごほうびをくれると言いますが
頑張った以上に
たくさんごほうびをいただいたような気がして、ちょっと土星に感謝です。
しかしこの右肩の痛み、なんとかしてー・゜・(ノД`)・゜・
☆riekoさん、コメントありがとうございます!
友人は今週末退院です。ありがとうございます!
riekoさんは火星、土星、冥王星が天秤座に在泊していますから
T土星の天秤座入りは強く働いたのでしょうね。
試練を乗り越え、新しいステージに向かっていけると思います。
人間的に大きく成長できた2年半と思えるって素晴らしいことです。
苦しい時期を肯定できるって大切ですよ。
右肩が痛いのですね・・・蟹座の後半度数にあるn月の悲鳴ですから
ケアしてください。お大事にしてくださいね!